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45パーセントの一目惚れと、76パーセントの恋をして


また今日も夢のような一日はあっという間に過ぎ去って、

また明日経験したこともない新しい一日がやってくる。


不思議な一日だった。だけど、だからか、楽しい一日だった。
すごくいい土曜日が過ごせたと思う。みんなのおかげ。彼女のおかげ。
細かいことは抜きにして、幸せ感じたね。つながりとか新しい出会いとかワクワクする。


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気分のいい今思う。それがいいことなのか良くないことなのか、今は判断できないけれど、
今の僕からすれば、月から金、週5日の仕事なんて本当に人生のオマケみたいなものに思える。
それはある種の悲しさと、ある種の潔さを持ち合わせており、正解のないジレンマへと僕を迷い込ませる。
時に僕はAを好み、その反面Bが素晴らしいと語る。

僕は結局欲張りだから、どうなったって満足なんてきっとできない。
満足できないからこそ人生はこんなにも長い。



以前仕事に対して悩んだ(今も違った問題は多々あるが)ことがくだらないと思えるくらい、
最近は大して意識していなくても、仕事は何となくこなせてしまっている。時の流れゆくそのままに。

いや、もちろん仕事中のその時その時は、苦しい思いやたくさんの我慢があるのは変わらないんだけれど、
それでも仕事に対する恐怖心とか憂鬱感は驚くほどに薄くなった気がする。



そんなくだらない前置きはこの辺で終わりにして、今日読んだ小説のようなモノの一節を書き出してみようと思う。1981年。今から28年も前になるが、村上春樹はこんなことを書いている。


ある晴れた朝、僕は100パーセントの女の子とすれ違う。たいして綺麗な女の子ではない。素敵な服を着ているわけでもない。なんだか不思議なものだ。しかし僕にはちゃんとわかっていた。
彼女は僕にとっての100パーセントの女の子なんだと。

(僕はずっと君を捜していたんだよ。信じてくれないかもしれないけれど。)

そして彼女もわかっていた。

たとえ30分でもいいから彼女と話をしてみたいと僕は思う。彼女の身の上を聞いてみたいし、僕の身の上を打ち明けてもみたい。そして何よりも、我々がこうしてすれ違うに至った運命の経緯のようなものを解き明かしてみたいと思う。きっとそこには平和な時代の古い機械のような温かい秘密が充ちているに違いない。


しかし、
二人はことばもなくすれ違い、そのまま人混みの中へと消えてしまう。

悲しい話だと思いませんか。


『4月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて』 村上春樹



自分にとっての100パーセントの女の子と出会うことなんか、もうとっくに期待はしていない。
だけど、80パーセントくらい自分と波長が合う女の子と出会って、
そこから少しずつ100パーセントに近づけていくような恋愛を、そろそろしたいと最近思う。



たぶんなんだけど、今が一生の中で一番楽しい時期かもしれないと思う。
そしてこの冬は、一番楽しくて、一番思い出深くて、一番大事な冬になるかもしれない。
なんとなくそう感じる。なんとなくだけれど。

by I_love-JESUS | 2009-12-13 02:56  

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